安全に、正しくお使いいただくための注意事項を必ずお守りください。
注意
[注意の定義]操作手順、保守作業手順に厳密に従わない不適切な行為が、軽い怪我もしくは物的損害がありうる場合の警告に使う語。
- SAIBOスライドレールは重荷重に特化したスライドレールです。表に記載されている最大許容耐荷重は、分散荷重状態でフルトラベル時の中心箇所での条件となります。詳細は各製品の耐荷重表でご確認ください。
- 2本のスライドレールを平行に取り付け、各レールに荷重を均一に分散させます。この引き出しの最大荷重Pは、1本のレールの耐荷重の2倍になります。
- 荷重計算
SAIBOスライドレールのライフサイクルは、下記の要素により変化します。
1.荷重
2.方向転換の頻度
3.動作速度
4.振動および衝撃
5.環境(塵埃・湿気)
- 等価荷重 LF
Fy : Y軸方向の実荷重 (N)
Fz : Z軸方向の実荷重 (N)
Mx : X軸方向の実モーメント荷重 (N.m)
My : Y軸方向の実モーメント荷重 (N.m)
Mz : Z軸方向の実モーメント荷重 (N.m)
(以下のパラメータは、耐荷重の表から取得することができます。)
Corad : Y軸方向の許容荷重 (N)
Coax : Z軸方向の許容荷重 (N)
Mxmax : X軸方向のモーメント許容量 (N.m)
Mymax : Y軸方向のモーメント許容量 (N.m)
Mzmax : Z軸方向のモーメント許容量 (N.m)
- 走行寿命の計算方法
C100-耐荷重係数
(各製品の耐荷重表の詳細パラメータをご確認ください。)
- 両側トラベル
下図のストッパーねじを取り除けば、インナーメンバーが両方向に動くことができます。
- 動作速度
最大動作速度は0.8m/sです。アプリケーションと取り付け条件が適切な場合、動作速度に影響を与える主な要因はレールの長さです。しかしこの速度はその他の仕様条件によって低減する場合もあります。最大速度を参考にしてください。
- 潤滑油と湿度
潤滑油はレールのライフサイクルを左右する重要な要素です。軌道面に十分な潤滑油が塗付されています。使用温度範囲は-20℃~120℃です。100km分操作させるごとに再度潤滑油を注入する必要がありますが環境条件や運転速度によって異なります。
- ストッパーについて
レールのストッパーに強い衝撃を加えないでください。完全収納及びフルトラベル状態でストッパーに強い衝撃が加わる場合は別途外部にストッパーを設けてください。