ガススプリングの反力特性

 

グラフは、ガススプリングが伸びた状態(最大長)から縮んだ状態(最小長)まで、そして再び伸びた状態(最大長)までの全ストロークにおけるガススプリングの反力の推移を表しています。ガススプリングの設計では、寸法の他に力F1が最も重要な基準になります。力F1は伸び切った状態の5mm手前で設定されています。ガススプリング内部の部品がもつ種々の摺動抵抗により生じる力FRは縮み方向と伸び方向とで生じる反力の差です。標準ガススプリングの伸張速度は空圧および油圧範囲の2種類で制御されます。ピストンロッドが下向きに取り付けられているガススプリングの場合、ピストンロッドはまず圧力チューブのガス充填部分(空圧範囲)、次いでオイル充填部分(油圧範囲)を通過します。ピストンロッドはオイルによって減速します。