高千穂交易、米国モノリシックパワーシステムズ社と代理店契約締結 独自のBCDプロセス技術で、チップサイズの小型・省電力化を実現

~成長戦略市場である産業機器・インフラ市場のシェア拡大を目指す~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード 2676)は、アナログ半導体メーカーの米国モノリシックパワーシステムズ社(Monolithic Power Systems, Inc. 以下MPS社)との代理店契約を締結し、DC/DCコンバータや、LEDドライバ、バッテリーチャージャーなどの汎用アナログ・パワーIC製品の販売を開始しました。

MPS社製のICは独自のBCDプロセス※1(半導体製造プロセス)技術を駆使することによって、チップサイズが従来品と比較し、約6分の1となるなど大幅なサイズダウンを実現したほか、業界屈指の低いON抵抗※2によって低消費電力化を果たしています。このため同社のICを採用いただくことによって、お客様の最終製品の省電力化にも大きく貢献することができます。特に最近では、小型・省電力化への要望がモバイル機器市場のみならず、インフラや産業機器市場においても高まりを見せており、同社のICはこのような市場ニーズにも合致していると考えております。
さらにMPS社製のICは、チップを製造するために必要なフォトマスクの枚数が、他社比較で最高2分の1程度まで削減されているため、チップの製造工程が劇的に簡素化され、品質向上に繋がる一方、リードタイムの短縮や低価格化にも寄与しています。

そのほか、MPS社はファブライト※3形態を採用していることにより、IDM※4企業に比べて、マーケティング活動や設計・開発などにリソースを活用し易い一方、中国に自社の物流・品質保証拠点(成都工場※5)を有すことによって、納期対応や品質管理面等においても優れたパフォーマンスを発揮いたします。
同社は、現在世界各国の販売拠点を通じて多くの採用実績を獲得し、3年間の年平均成長率が41.3%となるなど順調に売上規模を拡大しています。

高千穂交易は、40年という長きに亘り蓄積してきたアナログ半導体の販売ノウハウや技術サポート力を活かし、MPS社で実績のあるLED照明や電化製品等の民生市場はもとより、半導体製造装置などの産業機器市場や通信基地局などのインフラ市場を中心に拡販を図る方針です。
具体的には、当社の既存製品ラインアップの加速度センサー、シリコンマイク、感圧センサーなどのセンサーデバイスや、無線用パワーアンプ、イーサネットコントローラ、コーデックといった通信用ICとのミックス(複合)販売を積極的に推し進めることで、2011年度には10億円の売上を目指します。

※1 BCDプロセス:Bipolar、CMOS、DMOS を用いたアナログミックスドシグナルプロセスの通称のこと。
※2 ON抵抗:チップ内部にある素子(MOSFET)が有する抵抗。抵抗値が少ないほど電力消費が少なくなる。
※3 ファブライト:自社で一定の製造設備を維持しながら、その他の製造を外部へ委託すること。または自社の製造設備は持たずに、間借りした外部設備を利用して自社社員が製造を行うこと。
※4 IDM:自社内で回路設計から製造・販売までの全てを行うデバイスメーカーのこと。
※5 成都工場:「ISO9001」(品質マネジメントシステム)、「ISO/TS16949」(自動車産業品質マネジメントシステム)認証取得。

【モノリシックパワーシステムズ(Monolithic Power systems, Inc.)社について】

・設立:1997年
・本社:米国カリフォルニア州サンノゼ
・従業員数:約800名
・URL:http://www.monolithicpower.com/


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 経営システム本部 コーポレートチーム
担当者:田中
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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