高千穂交易、米国メディアファイ社と代理店契約締結 低消費電力化を実現した携帯向けフルセグテレビ放送受信用LSI『MP2011』の販売を開始

~携帯電話でフルセグメントデジタルテレビ放送の視聴が可能に~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード:2676)は、携帯端末向けデジタル放送受信用LSI開発メーカーである米国メディアファイ(MediaPhy)社と代理店契約を締結、低消費電力・省スペースで、フル(13)セグメントデジタルテレビ放送対応の携帯端末向けデジタルテレビ放送受信用LSI『MP2011』の販売を開始します。

メディアファイ社製『MP2011』は、フルセグメント放送対応で120mWと、業界最高水準の低消費電力(量産時)・省スペース化を可能にします。
昨今、携帯電話などのポータブル端末で視聴できるワンセグテレビ放送が爆発的に普及していますが、解像度が低く、フレーム数も15/秒と少ないため、スポーツなど動きの激しい映像でコマ落ちするなどの欠点がありました。
他方、フルセグメントデジタルテレビ放送に関しては、高画質のハイビジョン映像が視聴できる半面、チューナーの消費電力が1~1.5Wと高いため、小型携帯端末での視聴は難しいとされてきました。
これに対して、今回発売のメディアファイ社製『MP2011』は、消費電力を120mWと従来品の約10分の1に抑え、かつ省スペース化を実現、携帯電話のような低消費電力を要求されるアプリケーションへの搭載が可能となり、携帯端末でワンセグから高画質のフルセグメントデジタルテレビ放送まで幅広く視聴できるようになります。

メディアファイ社製『MP2011』は、携帯電話、ノートパソコン、カーナビゲーション、STB*などに搭載されるフルセグメントデジタルテレビ放送チューナーの市場をターゲットに、2009年には量産を目指します。

*STB(セットトップボックス)
テレビに接続して様々なサービスを受けられるようにする機器の総称。ケーブルテレビ網に接続して番組を受信するものや、電話回線に接続してインターネット接続や通信カラオケを提供するものなどがある。

【主な特長】

■130nmのCMOSプロセスにてRF回路とベースバンド処理回路をシングルダイに集積
CMOSプロセスを採用し、かつシングルダイにRF回路とベースバンド回路を集積することで、低消費電力化・省スペース化を可能にします
■ハードワイヤー構造を採用
既存競合製品の多くはDSP構造で、ソフトウェア処理を行う際にどうしても消費電力が大きくなってしまいますが、これをハードワイヤー構造にし、きめ細かな回路設計を施すことで、消費電力を大幅に削減します。
■マルチモード対応…日本:ISDB-T 1seg/13seg、欧州:DVB-T/H、韓国:T-DMB/DAB
1台の端末で、日本では1セグメントとフルセグメントを、欧州ではDVB-T/DVB-Hのサービスを切り替えるマルチモード対応の端末の設計が容易になります。

▼信号受信時と復調時の消費電力(量産時の目標値)

このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 コーポレート統括室
担当者:村木
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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