高千穂交易、米国メソッド エレクトロニクス社と代理店契約締結 パワーデバイスに必要不可欠なラミネート・バスバー製品の販売を開始

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード:2676)は、電力配線に関連した製品の設計・開発・製造を行う専業メーカー「米国メソッドエレクトロニクス(Methode Electronics Inc.)社」と代理店契約を締結、銅板による電力配電を可能としたラミネート・バスバー※製品『バスバー』の販売を11月より開始しました。

Methode社製『バスバー』は、導電層と絶縁層を何層にも重ね合わせ、熱と圧力を加えることで一体構造にしたラミネート・バスバーで、インバーターアプリケーションにおいて高速スイッチング動作を実現するために必要不可欠な、低電圧降下と低インピーダンスを特長としています。IGBTやIPM等のパワー半導体モジュールやコンデンサと接続することによって、電気的特性を改善させ、単一かつコンパクトなモジュール設計を可能にします。

現在、日本には、Methode社と同様の専業メーカーはなく、国内のお客様においては、関連会社や下請け会社に銅板配電の設計・製造を委託しているケースが多く見受けられます。今般の代理店契約締結により、今後は専業メーカーへの発注が可能となるため、お客様の利便性が向上するとともに低コスト化にも資するものと期待しております。
また、Methode社では、お客様のご要望に応じて絶縁体の材質選定など『バスバー』のカスタマイズを行っていますが、当社といたしましては、電子事業部FAE(フィールド・アプリケーション・エンジニア)チームによる技術サポートや産機事業部のスライドレールに代表される機構部品のカスタム販売など、「技術商社」としての高度な技術支援体制とノウハウを活かし、将来的には社内でのカスタム設計を実現し、競合他社との差別化を図っていく方針です。

高千穂交易では、Methode社との代理店契約締結に伴い、『バスバー』のほか、パワーレール、ケーブル、コネクタ、ヒートシンクなど、従来取扱いのなかった新たな分野の製品が商品ラインアップに加わりました。こうした商品の販売に際しては、主に鉄道関連、エレベーター、携帯電話基地局、医療機器、半導体製造装置といった産業機器市場を中心に積極的なアプローチを図り、2012年度に5億円の売上を目指します。

※バスバーとは
一般に細長い板状の金属で主に電源ケーブルの代替として使用される。断面が円形であるケーブルと比較し、断面が長方形であるため放熱効果を持つほか、表面積が大きいため大電流・高速システムに適している。

◆メソッド(Methode)社製『バスバー』の特長

・実装性:ヒューズやヒューズコネクタを実装することが可能で、設計の簡略化・省スペース化を実現
・コネクタ接続:多様なコネクタ(端末)を組み込むことが可能で、設計の自由度が向上
・視覚効果:認識記号の表記が可能
・再現性:電気的特性の計算・再生産が容易で高い再現性を保持

◆メソッドエレクトロニクス社(Methode Electronics Inc.)について
・本社:米国イリノイ州 シカゴ
・販売拠点:イギリス、ドイツ、アメリカ、メキシコ、マルタ、チェコ共和国、シンガポール、中国
・設立:1946年
・社員数:約3,500名
・上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)にシンボルMEIとして上場
URL:http://www.methode.com/


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 コーポレート統括室
担当者:田中
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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