高千穂交易、米国サンドナイン社と代理店契約締結 高性能・高信頼性を実現する超小型「温度補償型MEMS発振器」の販売を開始

~ MEMS技術がモバイル・デジタル機器の小型化と低コスト化に貢献~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード 2676)は、MEMS発振器の開発企業である米国サンドナイン社(Sand9,Inc.)と代理店契約を締結し、水晶発振器に代わる同社の温度補償型MEMS発振器『TCMOTM(Temperature Compensated MEMS Oscillator)』の販売を開始しました。

発振器とは、携帯電話端末やパソコン、家電製品から自動車、携帯電話基地局に至るまで、私達の生活に欠かすことのできない様々な電子機器に組み込まれ、コンピュータの処理速度や機能の安定を司るクロック信号を発生させるデバイスで、発振器市場においては、現在、水晶発振器がそのシェアの大半を占めています。
一方、サンドナイン社製『TCMOTM』製品は、超小型の温度補償型MEMS発振器(0.68mm3:1.5×0.9×0.5mm)で、CMOS‐MEMSプロセスを採用することによって、現在、市場で最も多く採用されている温度補償型水晶発振器(代表サイズ/4.5mm3:2.5×2.0×0.9mm)と比較し、およそ85%のサイズダウンを実現するなど、飛躍的な小型化を達成しました。従来、水晶発振器は小型化が困難とされ、サイズに比例しコストが上昇する傾向にありましたが、『TCMOTM』は、電子機器の小型化ニーズがますます高まる中にあって、機器内部の省スペース化と低コスト化といったお客様の課題を一挙に解決いたします。
さらに同社の『TCMOTM』は、他社製のMEMS発振器はもちろん、水晶発振器や温度補償型水晶発振器に比べ、通信性能の劣化・低下の原因となるジッター値が格段に低いといった特長も有しています※※。

高千穂交易は、今回のサンドナイン社との代理店契約締結に伴い、次世代携帯電話やスマートフォン、GPS等の無線端末機器市場や、RFモジュール市場を中心に積極的なアプローチを図り、2012年度には『TCMOTM』製品で5億円の売上を目指してまいります。
なお、当社では、カイオニクス社の加速度センサーや、ノウルズ社のシリコンマイク、またワイスプライ社のチューナブルRFデバイスなど、MEMS技術を利用した製品を多数取り揃えております。今後は、モバイル・デジタル機器市場において、これらMEMS製品のミックス販売を推進してまいります。

※周辺温度の変化に伴う発振周波数の変動が少なくなるよう温度補償回路を付加した発振器のこと
※※TCMOTM:目標ジッター値0.5ps、温度補償型水晶発振器:代表的ジッター値1.6ps

『TCMOTM』製品

【TCMOTM製品の主な特徴】

■超小型パッケージサイズをサポート (1.5×0.9×0.5mm CSPパッケージ)
■低いジッター性能
■高い位相ノイズ性能
■優れた温度安定性

【サンドナイン社(Sand9, Inc.)について】
■設立:2007年
■本社:米国マサチューセッツ州、ボストン
■その他拠点:デザインセンター(米国アリゾナ州、チャンドラー)
■従業員数:17 名
■URL:http://www.sand9.com


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 経営システム本部 コーポレートチーム
担当者:田中
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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