高千穂交易、戸田市立図書館にICタグを用いたRFID図書館システムを納入

図書館業務の自動化による利用者への利便性向上を提案

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード:2676)は、埼玉県戸田市立図書館(戸田市新曽)へICタグを用いた図書館システムを納入、9月29日より運用を開始しました。

高千穂交易は、欧米で多数の導入実績を持つスイス・ビブリオテッカ社と2005年に独占代理店契約を締結し、図書館業務をトータルに自動化する同社製RFID図書館システムを販売してまいりました。本システムは、蔵書やCD/DVDに貼付するICタグ、自動貸出システム、自動返却仕分けシステム、帯出監視ゲート、蔵書管理端末から構成され、図書館のあらゆる業務をトータル的にサポートします。

多くの公共図書館は、利用者数(貸出・返却数)の増加、AVメディアなど書籍以外のアイテム増加による作業負担増や人員不足などの課題を抱えています。ICタグを用いたRFID図書館システムは、1冊ずつ読み取りを行う従来のバーコードと比較して複数のタグを同時に認識することができる上、タグに記録できる情報量が多く書き換え可能な点、AVメディアに直接貼付可能な点などの利点があり、それまで時間を要した貸出/返却、蔵書管理業務の自動化・迅速化を実現します。

高千穂交易は、戸田市立図書館へ本システムを提案、作業量・時間を軽減し、職員が利用者の相談対応や館内案内等の業務に専念することができるよう図りました。利用者側も待ち時間の短縮、プライバシーの保護など利便性向上のメリットも見込めます。また、ビブリオテッカ社の利用者自動貸出機はバーコードスキャナーとレシートプリンターを内蔵した一体型で、利用者の導線を考慮した省スペース型のデザインが評価されました。今回新たに導入したBDS*(BookDetectionSystem)によるセキュリティ性向上の効果も期待できます。

戸田市立図書館は約40万冊の蔵書を持つ中規模の図書館です。平成17年~18年度で本館の蔵書(書籍・DVD)約16万点にICタグを貼付してシステムの運用を開始し、平成20年度までに市内の4分室を含めた全蔵書へ順次ICタグ貼付を進め、必要に応じて機器を追加導入する予定です。

高千穂交易では今後も公共図書館、大学図書館を中心に本システムを提案し、導入実績を増やしていく予定です。システムは基本構成で800万円から。

*BDS(BookDetectionSystem):図書館などで図書の無断持ち出しなどを防止するための管理システム

【戸田市立図書館 事例写真】

■セキュリティゲート

貸出処理を行わずに図書を持ち出すとアラームが鳴ります。

■自動貸出機

複数冊の本やビデオテープを重ねて置くだけで簡単に貸出手続きができます。

<戸田市立図書館>
幼児から高齢者まで、市民の日常生活圏で図書館サービスの提供と充実を図る運営を目指しています。本館のほか、市内に分室4カ所。
URL:https://library.toda.saitama.jp/

<ビブリオテッカ社>
RFIDを用いた図書館システムの開発・製造・提供の専業会社。ヨーロッパ、北米を中心に公共図書館へ多数の導入実績を持っています。(2002年設立、本社スイス・ツーク市)
URL:http://www.bibliotheca-rfid.com


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 広報IR担当
担当者:臼井
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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