高千穂交易、加オクタジック社と代理店契約締結 音声、ビデオ、無線基地局向けDSP製品の販売を開始

~ 独自の非同期・マルチコアDSPの技術により、通信インフラ市場へ新たなソリューションを提供 ~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード 2676)は、音声・映像処理 及び無線通信ソリューションのリーディングカンパニーであるカナダ オクタジック社(Octasic Inc.)と代理店契約を締結し、音声、ビデオ、無線基地局向けDSP製品の販売を開始しました。

オクタジック社は、IP電話などの音声品質改善技術(エコーキャンセル)や、通話時のノイズ低減技術に非常に強く、現在、ワールドワイドの通信インフラ市場において高い採用実績を誇る、半導体のファブレスメーカーです。 同社は、『Opus(オーパス)』と呼ばれる独自の非同期・マルチコアDSPの技術で、高い性能はそのままに、業界トップクラスの低消費電力を実現するDSP製品を提供しています。ハードウェア開発時はもちろん、DSPを動作させるためのソフトウェア開発時でも、お客様のニーズに合わせてカスタマイズすることができる高いマルチコアな技術の採用により、幅広いアプリケーション、用途へと対応することが可能となります。また、ソフトウェアの開発、検証をオクタジック社が直接サポートすることにより、お客様の開発コストを大幅に削減するとともに、製品競争力アップにも大きく貢献することができます。

今後、オクタジック社では、独自の音声品質改善技術と非同期・マルチコアDSPの技術を駆使し、①IP電話の交換機などの“音声”市場に加え、②HD※2クラスよりもさらに高画質な映像を双方向で通信可能な電話会議システムや動画ストリーミングサーバーなどの“ビデオ”市場、③LTE※3をはじめとする携帯電話の次世代通信方式に対応したフェムトセル、ピコセル、マイクロセル、マクロセル※4など各種基地局の“ワイヤレス”市場、といった3つの市場に向け、積極的な製品展開を行います。

高千穂交易は、今回のオクタジック社との代理店契約締結に伴い、日本国内における販売サポート体制を強化するとともに、高性能、低消費電力、さらには高いユーザビリティを備えた高付加価値ソリューションを武器に、上述した“音声”(音声品質)、“ビデオ”(高画質映像)、“ワイヤレス”(無線基地局)市場を中心に積極的なアプローチを図り、2012年度には5億円の売上を目指します。
なお、当社では、通信インフラ市場向け製品として、アナデジックス社の無線用パワーアンプ、ビテッセ社のギガビットイーサコントローラ、ムラタパワーソリューションズ社の電源モジュール、ヌーボトン社のボイスコーデックなど、多数の関連製品を取り揃えております。今後も更なる関連製品の拡充とこれら製品とのミックス販売により、通信インフラ市場の次代を担ってまいります。

※1 DSP:Digital Signal Processor、音声や映像などの処理に特化した演算処理IC。
※2 HD:High Definition、高精細度の映像を表し、1280×720の走査線を維持する信号形式の一つ。
※3 LTE:Long Term Evolution、携帯電話の高速なデータ通信仕様の一つ。現在、NTTドコモやソフトバンクが採用しているW-CDMA高速データ通信規格「HSDPA」を更に進化させたもので、大容量のデータ通信が可能。
※4 フェムトセル、ピコセル、マイクロセル、マクロセル:携帯電話の基地局の種類。フェムトは、宅内の1フロアなどの 狭い範囲をカバーするものを指し、逆にマクロセルは、数100m~数kmの広い地域をカバーする大出力のものを指す。

【オクタジック社 DSP製品】

【オクタジック社(Octasic Inc.)について】
■設立:1998 年
■本社:カナダ ケベック州、モントリオール
■その他拠点:米国、英国、中国、日本、韓国
■従業員:95名
■URL:http://www.octasic.com


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 経営システム本部 コーポレートチーム
担当者:加藤
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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