米国ノウルズ・エレクトロニクス社製「小型シリコンマイクロフォン」の販売開始

~携帯機器向けMEMS技術を使用した小型シリコンマイクロフォン。小型化・リフロー・基板実装の自動化を実現~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山村秀彦、資本金:7億9550万円、JASDAQ:2676)は、補聴器用トランスデューサなど音響関連製品で高い実績を持つ米国ノウルズ・エレクトロニクス社製、MEMS技術を使った小型シリコンマイクロフォン「SiSonic」の国内販売を8月1日より開始致します。

今回販売を始める小型シリコンマイクロフォン「SiSonic」は、多くの半導体で素材として使用されるシリコン素材を使用し、またMEMS技術により、小型化・集積化・リフロー・基板実装の自動化を実現しました。

従来、モバイル製品向けに使用される小型マイクロフォンは、エレクトレット・コンデンサ・マイクロフォン(以下ECM)がほとんどでしたが、その構造と素材上の問題により、基板実装の際、マウンタによる自動挿入及びリフローが出来ませんでした。しかし近年、携帯電話を始め、PDA、デジタルスチールカメラ等モバイル製品への需要が急速に増加し、小型マイクロフォンのより一層の小型化・基板実装の自動化が要求されています。

このシリコンマイクロフォン「SiSonic」を使用することにより、自動実装機による基板マウント及びリフローが可能となり、従来ECMではネックとなっていた実装効率の向上を実現します。
パッケージは6.15×3.76×1.45mmであり、複数回の鉛フリーリフローを保証しています。また、動作温度が広く、温度による感度の変化がほとんど有りません。

現在の製品ラインナップはECMとの同等品及び、プリアンプ内蔵の製品の2種類となりますが、今後さらに機能を追加した製品開発を行っていく予定です。
高千穂交易株式会社は、ノウルズ・エレクトロニクス社のシリコンマイクロフォン「SiSonic」を販売するにあたり、携帯電話を始め、PDA、デジタルスチールカメラ等モバイル製品向けに2005年度の売上5億円を見込んでいます。

<SiSonicの特長>

1)感度:-42dB+/-4dB(狭交差対応も可能)
2)周波数帯域:100Hz~10KHz
3)低出力インピーダンス:100Ω以下
4)S/N:58dB
5)電源電圧:1.5V~5.5V(全電圧で動作保証)
6)広い動作温度範囲:-40°C~+100°C
7)リフロー条件:最大260°C、30秒/2回保証
8)鉛フリー品
9)プリアンプ内蔵品:感度-22dB

【用語解説】

MEMS(マイクロエレクトロメカニカルシステム):
半導体微細加工をベースとした微小電気機械システム

エレクトレットコンデンサマイクロフォン(ECM):
音響/電気変換素子としてのマイクロフォン。音響ピックアップ部分を振動板と、それと対向する背極版で一種のコンデンサを形成する構造のもの。

リフロー:自動半田装着。

<ノウルズ・エレクトロニクス社会社概要>
設立:1946年
従業員:2750名
所在地:米国イリノイ州Itasca(シカゴ郊外)、工場:中国(蘇州・青島)、マレーシア
昨年度売上額:280億円
事業内容:シリコンマイク、ECM、高性能トランスデューサ、他音響関連ソフト・ハード製品の開発・製造・販売。補聴器用のトランスデューサで世界市場80%のシェアを持つ。


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