米国トラピーズ・ネットワークス社と代理店契約締結

~無線LANのシームレスな統合と一元管理を実現する、無線LANスイッチシステムの販売を開始~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区四谷、社長:山村秀彦、資本金:7 億9,550 万円、証券コード:2676)は、7月1日に米国トラピーズ・ネットワークス社と販売代理店契約を締結、無線LANと有線LANの統合を一元管理できる同社製無線LANスイッチシステム『トラピーズ・モビリティ・システムTM』の販売を開始いたします。

情報機器をケーブルから開放する無線LANはその利便性により急速に浸透しているシステムです。しかし、無線LANの普及が進むにつれ、メーカーの異なる無線LANアクセスポイントが増加し、既存の有線LANやその周辺機器との統合は、時間やコストを増大させています。また、これらは無線LANシステムのセキュリティの問題を拡大させると共に、システムの運用管理の負担をさらに増大させています。

今回販売を開始する無線LANスイッチシステム『トラピーズ・モビリティ・システムTM』は、モビリティ・エクスチェンジTM、モビリティ・ポイントTM、モビリティ・システム・ソフトウェアTM、そしてリングマスターTMツール一式で構成されています。これらがシステム全体のコントロールおよびデータのアクセス機能を持ち、無線LANの導入から既存の有線LANや周辺機器への統合・運用までを一元管理、安全なユーザー・モビリティとシームレスな無線と有線の統合を実現します。

同製品は、無線LANの標準規格であるIEEE802.11a/bにデュアル対応し(IEEE802.11g対応予定)、VLANとサブネットの割り当て、認証データとACLs(アクセス・コントロール・リスト)等の現行のシステムを無駄にすることがありません。有線と無線にかかわらずユーザーごとの優先順位付け、アクセス・コントロール、ローミング・ポリシー、ロケーション・トラッキング、利用状況の測定などの新しいサービスの導入も実現します。

安全性では、無線LANのセキュリティ規格であるWPA(Wi-Fi Protected Access)による、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)、AES(Advanced Encryption Standard)、WEP(Wired Equivalent Policy)などの暗号化をサポートしています。さらに、煩わしい新しいアクセス・ポイントへの再認証を必要とせず、自由でシームレスなローミングが可能です。ユーザコネクション、IPセッション、認証情報は、どこをローミングしようとも無効になることはありません。

《トラピーズ・モビリティ・システムTM概要》

モビリティ・エクスチェンジTM(44.2 cm x 46.2 cm x 8.8 cm (W x D x H))

モビリティ・エクスチェンジTMは有線LANと同等の実用性やセキュリティを実現しながら、無線特有のモビリティを可能にし、シームレスな有線・無線の統合を可能にした新たな種類のネットワーク装置です。モビリティ・エクスチェンジTMは、有線相当のスピードを提供するPoE(パワー・オバー・イーサネット)ポートを20個備えています。また、新しいアクセス・ポイントへの再認証を必要とせず、自由でシームレスなローミングが可能です。

モビリティ・ポイントTM(直径: 16.76 cm高さ: 4.69 cm)

モビリティ・ポイントTMは、天井や壁面などに設置するネットワーク装置です。モビリティ・エクスチェンジTMに接続され、有線と同等のスピードでパケット暗号化を行いながら、無線周波数の統計や計測などのデータをモビリティ・エクスチェンジTMに転送します。モビリティ・エクスチェンジTMにより各ユーザーのアクセス権を認証し、有効な無線LANにアクセスが出来るようになります。

モビリティ・システム・ソフトウェアTM

モビリティ・システム・ソフトウェアTMは、すべてのモビリティ・エクスチェンジTM上で動作し、レイヤ2サービスとレイヤ3を7つのアウェアネス機能を通して提供することで、複数のモビリティ・エクスチェンジTMとモビリティ・ポイントTMをひとつの密接したシステムとして動かしています。

リングマスターTM

リングマスターTMは、システムの導入前後のプラニング、管理そして最適化を行います。グラフィカルなウィザードを使ったバーチャル実地調査を行い、オフィスの間取り図などに従ってモビリティ・ポイントTMの適切な設置場所や電源供給レベル、そして周波数チャネルの割り当てを容易に設定できます。クリック一つでモビリティ・エクスチェンジTMの設定および数百のモビリティ・ポイントTMの配置が可能です。さらに、リングマスターTMはセキュリティを維持するために、不正アクセスや一時的なワークグループの感知、識別が可能です。

高千穂交易は、これまで企業ネットワークにおけるセキュリティソリューションを推進してきましたが、今回のトラピーズ・ネットワークス社製トラピーズ・モビリティ・システムTMの販売により、更にネットワークセキュリティ事業を強化してまいります。同製品は、企業・病院・大学・ホットスポットをターゲットとし販売を行い、2005年度5億円の売上を見込んでいます。

<用語解説>

●IEEE802.11a/b:
電気電子学会( Institute of Electrical and Electronic Engineers)のIEEE802.11ワーキンググループが標準化した、無線LAN規格。

●VLAN:
企業内ネットワーク(LAN)において、物理的な接続形態とは独立に、端末の仮想的なグループを設定すること。LANスイッチと呼ばれる機器の機能を利用して、端末の持つMACアドレスやIPアドレス、利用するプロトコルなどに応じてグループ化する。

●WPA(Wi-Fi Protected Access):
Wi-Fiアライアンスが提唱した無線LANのセキュリティ規格。

●TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)
AES(Advanced Encryption Standard)
WEP(Wired Equivalent Policy)
データ暗号化方式の名称(暗号化:通信途中で第三者に盗み見られたり改ざんされたりされないよう、決まった規則に従ってデータを変換すること)

●ローミング
複数のアクセスポイント設置済み環境で、無線LANクライアントを移動した際に自動的にアクセスポイントを変えて通信する機能。

トラピーズ・ネットワークス会社概要
設立:2002年3月
従業員:100名
所在地:カリフォルニア州プレザントン
事業内容:無線LANスイッチシステムの製品開発、販売、サポート


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 広報IRチーム
担当者:村木・臼井
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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