米国カイオニクス社製MEMSセンサーの販売開始

高千穂交易株式会社（本社：東京都新宿区、社長：山村秀彦、資本金：7億9,550万円）は、MEMS※１センサーメーカー米国カイオニクス社(KIONIX,Inc.)と代理店契約を締結し、加速度センサー及び角速度センサー（ジャイロ）※2の国内販売を開始いたします。

高千穂交易では、これまで取扱いのなかった加速度センサー、角速度センサーの販売開始により、製品ラインアップの拡充、顧客への提案力強化を図ります。特に、注力分野である携帯電話、PC、デジタルスチルカメラ、ゲーム機器等の携帯情報機器製品向けに販売し、2006年度5億円の売上を見込んでいます。

現在の製品ラインアップは、小型で低消費電力の加速度センサー（1軸～3軸）と角速度センサー（ジャイロ）の2種類です。中でも主力の3軸加速度センサーは、3次元空間における加速度／傾き／振動を3軸（X,Y,Z軸）に分けて検出するセンサーです。

主な用途は(1)携帯情報端末機器における傾斜／振動／落下の検知、検出、(2)GPS※3（グローバルポジショニングシステム）の傾き補正、(3)異常振動検出によるセキュリティ用途等で、幅広い分野への適用が可能なため今後大きな市場に発展すると予想されます。
カイオニクス社は今後さらに開発を行い、高千穂交易は用途の多様化に応える高性能な製品を提供いたします。

【用語解説】

※1 MEMS（マイクロ・エレクトロニクス・メカニカル・システム）：半導体微細加工をベースとした微小電気機械システム

※2 角速度センサー(ジャイロ)：角速度（ω）を検出するためのセンサー。出力を時間積分することにより測定開始時間からの変位置を知ることができる

※3 GPS（グローバル・ポジショニング・システム）：人工衛星からの電波を利用した位置情報システム