「Vanguard RemoteVU Guardian」の国内販売を開始

高千穂交易株式会社（本社：東京、社長：山村秀彦、資本金：7億9,550万円、証券コード：2676）は、IP網でのフルモーション画像伝送を実現する米国ヴァンガード・マネージド・ソリューションズ社製リモートビデオ監視システム「Vanguard RemoteVU Guardian」の国内販売を7月1日より開始いたします。

今回発売する「Vanguard RemoteVU Guardian（以下、ガーディアン）」は、最大30フレーム/秒のフルモーション画像監視・録画・再生を一体化したリモートビデオ監視システムです。夜間を含む複数店舗の集中監視、駐車場等の公共施設や危険個所の遠隔監視・管理の他、災害など有事の際に遠隔地の状況を把握することができるため、危機管理システムとしての導入効果が期待されます。

（１） ITU-T勧告H.263採用により、画像伝送を128kbpsの低帯域で行います。
（２）既存のインターネットや社内ネットワークに「ガーディアン」を接続するだけで、遠隔監視・画像モニタリングが可能になります。
（３）カメラ（アナログ・ビデオ・ポート）ごとの専用チップにより画像圧縮を行うため、複数台のカメラを一括監視する場合でも回線占有率をコントロールし、他のデータトラフィックへの影響を防ぐことができます。

高千穂交易では、これまで主にネットワーク構築に関するソリューションを提供してまいりましたが、今回の「ガーディアン」の発売により、ネットワーク/セキュリティの統合ソリューション事業を強化してまいります。価格は 105万円から。直接販売と販売パートナーによる間接販売により、年間200セットの売上を見込んでいます。

１．製品の特長

「Vanguard RemoteVU Guardian」は、WANネットワーク上での映像伝送に極めて有効な低帯域でのIPビデオ通信向けに開発されたIPビデオ監視システムです。8つのアナログ・ビデオ・ポートをサポート。ポートごとに画像圧縮されたフルモーション画像を内臓ディスクに蓄積すると同時に、IPベースでのリアルタイムストリーミングを可能にします。

・業界最小の低帯域（128kbps）伝送
最大30フレーム/秒（fps）のフルモーション画像(QCIF)を128kbpsの低帯域で伝送するため、WANネットワーク経由でのリアルタイム監視が可能になります。（ITU-T勧告H.263採用）また、これまでLAN上で利用していたビデオ監視システムを、WAN上での遠隔監視システムとして利用することができます。

・容易な設置とユーザーフレンドリーなブラウザインターフェイス
IE5.0以上のブラウザと「クイックタイム」又は独自ソフトによる監視を実現。新たな専用ソフトを購入する必要がありません。

・IPマルチキャストサポート
特殊なIPアドレスを使用し、ルータ経由のネットワークで、複数の相手に同一画像を送信します。単一のアドレスを指定して特定の相手にデータを送信する「ユニキャスト」に比べて、１つの画像に複数からのアクセスが発生したとき消費する帯域を節約することができます。

・80GBの内臓ハードディスクドライブ
80GBのハードディスクドライブを内臓。ポートごとに搭載された画像圧縮チップにより、1カメラ設置ベースでは、約2ヶ月の画像蓄積が可能です。(160GBハードディスク内臓も可能)

・10/100BASE-T イーサーネット接続

２．製品の仕様

３．米国における「Vanguard RemoteVU Guardian」導入市場

米国では、学校、空港隣接駐車場、ガス・電気・水道など社会インフラ施設、リテールチェーン店、地域警察への通報用途など導入事例が拡大しております。 2002年 1 月、マサチューセッツ高校に危機管理システムとして導入されました。通常授業に使われている既存のネットワークにガーディアンを設置。緊急時に通報を受けた際には警察署からネットワークを通じて、随時現場の状況が確認できる体制になっています。以上

＜用語説明＞

・H.263：ITU-Tが勧告した低ビットレート用動画像圧縮方式。数十kビット/秒程度の低ビットレートから数Mビット/秒までの高ビットレートでの高能率圧縮が可能。
・IPマルチキャスト：１パケットを同時に複数の送信先に送信する技術。ブロードキャストと異なり特定グループにのみ送信する事もできる。ユニキャストでは送信先毎にパケット送信する必要（１対１通信）があるのに対し、マルチキャストはトラフィックとオペレーションの節減を図ることが可能。
・CIF (Common Interface Format)：ITU-T勧告H.263で規定されたビデオ信号フォーマットで主にテレビ電話など低ビットレートでのコミュニケーション用途を規定している。横352画素×縦288画素で最大30FPSでの動画をサポート。
・QCIF (Quarter Common Interface Format)：CIFの解像度を相似比1/2の横176画素×縦144画素に縮小したもの。