荷重が変わっても動作時間への影響が少ない自己調整式揺動ダンパー。
両方向にトルクが発生するロータリーダンパーを示します。
オリフィスが1個構造のダンパーを示します。
一方向にトルクが発生するロータリーダンパーを示します。
引き方向で抗力が発生するダンパーを示します。
抗力やトルクが固定されているダンパーを示します。
RoHS2指令に対応したダンパーであることを示します。
抗力やトルクやストロークが物体の動きにより自己調整するダンパーを示します。
2次元CADデータがあることを示します。
Uパッキンによるシールを使用したダンパーを示します。
3次元CADデータがあることを示します。
①自己調整式揺動ダンパーの動作特性
従来型の揺動ダンパーは、ご使用頂く負荷トルクが変化してもダンパーの強さ(ダンピング定数)は変化しないため、負荷トルクが小さい時は動作速度が遅くなり、負荷トルクが大きい時は動作速度が速くなります。
しかし、自己調整式FYN‐S1シリーズでは、与えられる負荷に応じてダンパーの強さ(ダンピング定数)を自己調整する構造になっていますので、負荷が変動した場合の動作時間変化が従来型ダンパーよりも少ないという特徴を持っています。
トルク対応幅は、5~10N・mとなっていますので、下記動作時間グラフを参考にダンパーを選定してください。
【自己調整式の動作原理】
弁(板バネ)を変形させることによりオイルの流量を変化させ、ダンパーの発生トルクを調整する構造になっています。(PAT.P)
【グラフの動作時間測定条件】
自己調整可能なレベルは、ご使用頂くワークの動作角度範囲により変化することが考えられますので、実際にご使用頂く条件にてご確認頂いた上で、ダンパーを選定してください。
②ダンパー使用時には、指定された寸法の角軸をダンパー軸穴部に差し込んでご使用ください。また、軸とダンパー軸穴部にはガタがないようにしてご使用ください。
ガタがあると回転落下等でアソビが大きくなり、スローダウンがうまくいかない場合があります。ダンパーの推奨軸寸法は下記の通り
③ダンパー特性は使用環境温度により変化します。一般的に温度が上がるとダンパー特性は弱くなり、温度が下がるとダンパー特性は強くなります。
これはダンパー内部のオイルが温度の影響を受け粘性が変化するためで、温度が元に戻ればダンパー特性も元に戻ります。回転自由落下の動作時間は、下のグラフのようになりますので参考にしてください。
④ダンパーの動作角度は、下図のように130°になります。これ以上回転させるとダンパーの破損につながりますので必ず外部ストッパを設けてください。
⑤FYN‐S1シリーズは自己調整式ですのでマニュアルによるトルク調整はできません。
但し、使用しているオイルの粘度を変更して、ダンパー特性を変更させることは可能です。
※特注品扱いとなりますので、弊社営業までご相談ください。
⑥ダンパーはトルク発生方向が機種により異なります。使用方法に応じて機種をお選びください。
型式 | 最大使用トルク | リバーストルク | 回転方向 | CADダウンロード |
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FYN‐S1‐R104 | 10N・m (100kgf・cm) |
1.5 N・m以下 (15kgf・cm以下) |
時計方向(CW) | ダウンロード |
FYN‐S1‐L104 | 反時計方向(CCW) |