この取扱説明には、製品を安全に正しくお使いいただき、作業者への危害やプラント・機械への損害を未然に防止するために、いろいろな注意事項を掲げてあります。製品をお使いになる前に内容を十分にお読みください。

定義:製品に潜在する危険を回避しなかった場合、製品の使用者等が死亡、または重傷を負う可能性がある状況になる場合の警告に使う語。
ロータリーダンパーの適合性の決定は、装置の設計者又は仕様を決定する人が判断してください。
- ロータリーダンパーは、使用される条件が多様なため、その装置への適合性の決定は、装置の設計者または仕様を決定する人が必要に応じて、性能検証及びライフテストを行ってから決定してください。
ロータリーダンパーの仕様範囲外では使用しないでください。
- 仕様範囲外で使用されますと、製品の故障、破損の原因となります。
次で使用する場合での安全対策の実施
次に示す条件や環境で使用する場合の安全対策の実施、並びにあらかじめ弊社へ相談を行い使用可否の判断を受けてください。
- カタログや取扱説明書に明記されている標準仕様以外の環境、屋外、直射日光が当たる場所での使用。
- 原子力に関わる機器、鉄道や船舶の運行および車両の走行に直接または間接的に関わる機器、航空や宇宙に関わる機器、軍用に関わる機器、医療に関わる機器、飲料や食料に触れる機器、燃焼装置、娯楽機器で人や財産に影響の関わる機器、緊急遮断回路、プレス機器、その他、人や財産に大きな影響をおよぼすことが予想され、特に安全が要求される機器や用途への使用。
火の中に投げ捨てないでください。
- 火中に投げ捨てるとオイルが封入されていますので、爆発・発火等で怪我をする危険性があります。

定義:操作手順、保守作業手順に厳密に従わない不適切な行為が、軽い怪我もしくは物的損害がありうる場合の警告に使う語。
取付強度不足での作動禁止
- 取付強度不足の状態で作動させますと母機を破損し、怪我をする危険があります。
- 取付部強度は、負荷トルク×安全率を確保してください。
外部ストッパーなしでの作動禁止
- ダンパーの動作角範囲内でご使用下さい。回転軸の回転限度位置を回転物の静止位置とするような、ダンパー自体をストッパー代わりとする使用は避けてください。ダンパー自体をストッパー代わりにすると、ダンパーの破損により母機が破損し、怪我をする可能性があります。
- 外部ストッパーは使用角度に設定の上、作動させてください。
最大使用トルクを越える使用の禁止
- 最大使用トルク以上での使用は、オイル漏れ、耐久性の低下、軸破損の可能性があり、ダンパーの破損により母機が破損し、怪我をする 可能性があります。最大使用トルク内で使用してください。
使用温度範囲外での作動禁止
- 使用温度範囲外での使用は、オイル漏れ、トルク不良等の可能性があります。使用温度範囲内にて使用してください。
使用環境に注意
- 真空中、高圧下でのご使用は出来ません。母機破損の原因となります。
- 粉塵、油、水等がダンパーに付着するような環境でのご使用は避けてください。破損による油漏れ動作不良の原因となります。
むやみにオイルを捨てることを禁止
- ダンパー類に封入されているオイルをむやみに捨てると環境汚染になります。
- 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に従って廃棄してください。
製品改造禁止
- 製品に改造(追加工・塗装・溶接・焼入れ等)が行われた場合、弊社では一切の保証は致しません。
軸へのラジアル荷重
- 回転軸(ギア)にラジアル方向の荷重をかけると、オイル漏れ、トルク不良、軸破損(ギア付きの場合、ギア破損)等の可能性があります。
軸へのスラスト荷重
- 回転軸(ギア)にスラスト方向の荷重をかけると、オイル漏れ、トルク不良、本体部破損(ギア付きの場合、ギア破損又はギア抜け)等の可能性があります。

★ 組立に際しての相手アーム(ギア)とダンパーのギアの平行度はできるかぎり正確に取り付けてください。
最大使用回転数以上での使用
- 最大使用回転数以上での使用は、オイル漏れ、耐久性の低下、回転軸破損等の可能性があります。
★ 最大使用回転数は各製品仕様をご覧ください。
※ 最大使用回転数を超えての御使用の場合は、弊社営業までご相談ください。
使用温度範囲外での使用
- 使用温度範囲外での使用は、オイル漏れ、トルク不良等の可能性があります。
★ 使用温度範囲は、各製品仕様をご覧ください。
※ 使用温度範囲外でのご使用の場合は、弊社営業までご相談ください。
最大使用サイクル以上での使用
- 最大使用サイクル以上での使用は、トルクダウン、オイル漏れ等の可能性があります。
★ 最大使用サイクルは、各製品仕様をご覧ください。
※ 最大使用サイクル以上でご使用の場合は、弊社営業までご相談ください。
取付けネジの締めすぎ
- ロータリーダンパーを取付ける際、取付けネジを締めすぎると本体の破損等の可能性があります。
★ 使用するネジの種類及びネジサイズから、適正な締め付けトルクにてネジを締め付けてください。
廃棄
- ロータリーダンパーが不要になった場合は、産業廃棄物として地方自治体等の条例、規則等に従って適切な廃棄処理を行ってください。
ロータリーダンパーが原因で発生した二次災害については、高千穂交易(株)は責任を負いかねます。 二次災害の起こらないよう対策を行ってください。