取り扱い上の注意

C型・N型共通 取り扱い上の注意

ご選定にあたって

  1. 必要とするストローク以上に、ばねに余分な長さがあって、ドラム上に余巻が残っていても、使用上及びばねの特性上全く差し支えありません。
  2. 出力はご希望の値に丁度よいものがない場合、一段強い物を選び、相手荷重の方にバランスウェイトを足すなどして調整してください。

本体の重量加算について

下図 1、3 のように、ブラケット側を固定(FIX)するのではなく、下図 2、4 のように、副板・ワイヤの先端側を固定し、本体がW と共に移動するように取り付ける場合は、図示W の重量に本体の重量を加算して、ばねの必要出力とします。

本体の重量については、弊社営業にお問い合わせください。

セット長さ+ ストローク

コンストンは、ドラムからわずか引き出した時点から出力を発生します。
従って、取り付けに当たっては、コンストンをわずか引き出した状態からスタートできるように、セット長さをストロークとは別に考慮する必要があります。このセット長さは、ドラムから1/2 巻引き出した長さ分とお考えください。即ち、取り付けスペースは「セット長さ」+「ストローク」となります。規格品のCS 型に関しては、「Set + Stroke Max (mm)」とは、副板の先端取付穴からドラム中心までの直線距離のことです。

セッチングについて

セッチング(ならし作動)をしてから、お使いください。コンストンは全ストロークを5 〜10回往復させる“セッチング(ならし作動)を行った後に安定した出力になります。

コンストンの寿命について

コンストンは、予め設定された寿命に達するまで、出力の低下はありません。設定寿命を超えると材料に微細なクラックが発生し、そのまま使用を続けるとクラックが次第に成長し、遂に破断します。使用中に出力が低下した時は、寿命を迎えたことになります。

( 各規格品の寿命については参考値です。)

C型 取り扱い上の注意

  1. ばねはドラムに巻きついていますが、内端は止められていません。従って現品に表示してある規定ストローク以上引き出すと、ばね部分がドラムから外れて危険です。
  2. このばねには、寿命(耐用回数)があります。耐用回数は伸縮(往復) を1回として示します。対で使用している場合は、他方も寿命に達しているので、同時に交換してください。
    耐用回数についてはカタログ、図面等をご参照ください。

N型 取り扱い上の注意

ワイヤについて

  1. ワイヤはブラケットの引出し口や他の部分に擦らないように取り付けてください。ワイヤ切断の原因になります。
  2. プーリなどを用いてワイヤの方向転換を行う場合は、必ず下記のプーリを使用してください。
    NWS、NWT、NWS-OD型 φ30mm以上
    NWG、NWH型 φ40mm以上
  3. 規定のワイヤストローク以内でご使用ください。

※ コンストンは静荷重での使用を前提としておりますので、衝撃的な荷重などが加わらないようにしてください。