基本的にドラムから約1/2回転分以上、コンストンばねを引き出した長さが「セット長さ」となります。
「セット長さ」から「ストローク」範囲(繰り返し作動範囲)となりますので、「セット長さ」+「ストローク」が規定範囲内になるようにご使用ください。
代表的な使用方法
※イラストはC型コンストンの取り付けイメージ図です。実際にはガイド的役割を持つ物との併用になります。
ドラムに巻き付けシャフトに通す。①
最も一般的な方法でスムーズに回転できます。ドラムとシャフトとの摩擦を最小にするように注意します。
C型コンストンの内周を直接シャフトで支える。②
摩擦がやや大きくなります。
ケースに収める。③
外周をケースで支えます。引き出すときの摩擦がやや大きくなります。
C型コンストンの保持方法
通常コンストンばねはA図のようにドラムに固定せずに、巻き付いているだけです。従ってコンストンばねを規定ストローク以上引き出すとドラムから外れるので注意が必要です。
外れを防止するためにコンストンばねをドラムに固定するときは、B図のように取り付け、ねじの頭がドラムの円周内に収まるようにします。C図ではコンストンばねが変形してしまいます。
コンストンばねのドラムへの取り付け
C型コンストンの力が1個では足りないときや、1個ではバランスが良くないときなどには、2個以上のC型コンストンを組み合わせて使用します。
複数個のC型コンストンの組み合わせ
C型コンストンを直接プーリで方向転換しようとするときは、右図の注意が必要です。
C型コンストンの方向転換
セッチング(ならし作動)を行ってから使用してください。
全ストロークを5~10回往復させる「セッチング(ならし作動)」を行った後に、安定した出力になります。
なお、セッチングは使用される状態(取り付け後)で行ってください。ばね単体では危険です。