現在、多くの企業が導入している「福利厚生」は、就活生や社員にとって企業選びや労働意欲を高める上で重要な要素となっています。多くの企業が住居や子育て、介護への支援など様々な福利厚生を準備していますが、オフィスにおける労働環境の充実もポイントとなってきます。
近年では、オフィスに設置される自動販売機も進化しており、従来の飲料水だけを提供するものにとどまらず、軽食やお菓子、さらにはランチ用のお弁当やスープなどの食品を提供できる「無人販売機」が増えてきています。手軽に飲み物と一緒に食事も購入できるため、社員の利便性や満足度の向上が期待される点で注目を集めています。
本記事では、その一環として注目されている「オフィスにおける無人販売機の導入」についてご紹介します。
無人販売機をオフィスに導入・設置すると様々なメリットがあります。代表的なものを4つご紹介いたします。
オフィスに無人販売機を設置することで、社員は社食のように手軽に飲み物や軽食を購入することができ、利便性が高まります。
社外に出て買い物に行かなくても飲み物やスナックがすぐに手に入るため、社員はリフレッシュタイムを効率的に過ごすことができます。気分の切り替えがしやすくなることで、長時間のデスクワークの中でも集中力が維持されやすくなります。社員にとってより良い労働環境は、そのモチベーション向上に貢献するでしょう。
無人販売機の設置は、社内のコミュニケーションを活性化させる効果があります。無人販売機設置エリアでの社員同士による自然な会話をきっかけとした、コミュニケーションの促進が見込めます。普段は話す機会の少ない他部署の人とも交流が生まれます。さらに、無人販売機の周りにカフェスペースを設けるなどで、そのままランチミーティングへ、といったさらなるコミュニケーションの深化も期待できそうです。
無人販売機の中に軽食や飲料水を常時補充しておけば、災害時などの備蓄品としての活用ができます。近年、地震が多く発生しており、都市直下型地震についてのリスクも懸念されています。実際に大きな地震の際には帰宅困難者が多く発生し、会社に24時間以上留まるケースや、会社が避難先に指定されるケースもありました。通常の備蓄はもちろん大切ですが、無人販売機があると食料や飲料の余剰分として、またその中身が普段口にする食品であるという側面でも社員の「安心感」につながります。
無人販売機の導入は、社員にとって利便性が高く、働きやすいオフィス環境を提供していることを示す取り組みです。特に、カフェテリアや来客者も利用する休憩エリアに無人販売機が設置されている場合、訪問者や取引先に対しても「社員を大切にする企業文化」や「働きやすい職場づくりへの配慮」が伝わりやすく、好印象を与えることができます。
さらに、無人販売機の導入といった福利厚生の充実は、採用活動や広報活動においてもアピール材料になります。企業のWebサイトや採用ページ、SNSなどで「社員の働きやすさを重視している」姿勢を発信することで、企業イメージやブランド価値の向上にもつながるでしょう。
社員の満足度を高めるためには、ニーズに合った無人販売機を設置することが重要です。ニーズに合わない商品ばかりでは誰も利用せず、設置の意味がなくなってしまいます。社員が求めている飲食物を提供することで、設置した無人販売機が有効に活用され、満足度が上がります。例えば、健康志向の社員が多ければ、健康食品や低カロリー飲料の取り揃えが必要です。また、夜遅くまで働く社員が多い場合は、カフェイン入りの飲料やエナジードリンクも喜ばれるでしょう。導入前に社員にアンケートを取り、ニーズに合った商品を販売できる無人販売機を選ぶようにしましょう。
自動販売機の設置には十分なスペースと適切な設備が必要です。これらの設備面が整っていないと、安全性が確保できず、稼働効率も下がります。例えば、十分な設置スペースがない場合、社員の動線を妨げてしまうリスクがあります。また、電源が近くにない場合、配線や配管の工事が必要になり、追加のコストや手間が発生します。一方で休憩スペースに近いか休憩スペース内に設置できれば、利用時の利便性も高まります。また会議室や執務室から遠い場所であれば、自動販売機の周りでちょっとした会話をしても業務に差し障らず、社員全員にとって快適に利用できるものとなるでしょう。事前に設置場所と設備条件を確認し、安全で効率的に運用できる環境を整えましょう。
無人販売機の導入を考える際には、自販機内商品の販売価格がいくらになるかを正確に把握することが重要です。価格は購入意思決定に大きな影響を与えるため、社員や利用者が利用しやすい価格設定をすることで、利用頻度や満足度を高めることができます。
リーズナブルな価格設定、近くのコンビニや小売店では購入できないような商品ラインナップであれば、十分に有効活用されるでしょう。
オフィスの福利厚生の一環として、企業が一定の価格補助を行うことも検討しても良いかもしれません。
ただ、販売価格を設定する際の注意点としては、設置スペースや電力消費量、仕入れコストなどの運用管理費用が挙げられます。これらを考慮した上で、最適な価格設定を行いましょう。
メリットと注意点が分かったところで、実際にオフィスへの無人販売機の導入・運用方法と管理に関して把握していきましょう。
通常の自動販売機とは異なり、飲料以外の食品など販売商品を自由に選択できる無人販売機の導入には、明確なプロセスと適切な業者選定が必要です。適切な計画と業者選定が行われないと、コストや運用の面で問題が発生する可能性があるからです。
まずは無人販売機を利用する社員のニーズを社内で収集しましょう。社員の方が食事や飲み物を選ぶ際に意識していること、具体的な商品名などをアンケートで収集するといいでしょう。
事前に調べていた社内の声を元に、利用してみたい無人販売機の資料を取り寄せて比較しましょう。
無人販売機選定の際には、冷蔵庫の機能や容量はもちろんのこと、サービス内容や料金体系、アフターサービスに関しても確認が必要です。取引実績や評判も確認し、トラブル時に迅速に対応してくれる信頼できる業者であるかも確認すると良いでしょう。
契約書には、設置工事費用、月額契約費用、商品の販売手数料など各料金の金額とその内訳や発生タイミング、支払い方法などの重要な内容が書かれています。記載内容に抜け漏れがないように双方できちんと確認をしておくと安心です。
設置場所や設置機器に問題はないか、また動作などを設置業者とともに確認します。
仕入れ業者の方との連携、故障時のメーカーとの連携を大切に、社員の方に利用していただきやすいように運用を継続しましょう。
無人販売機の適切な運用のためには、商品補充と定期メンテナンスが不可欠です。商品が売り切れたまま放置されると、社員の満足度が低下し、無人販売機の利用が減少する可能性があります。また、定期的なメンテナンスを怠ると故障やトラブルの原因になり、結果として会社の運用コストが増えることが考えられます。毎週決まった曜日に商品を補充するルーティンを組む、あるいは商品補充や定期点検も組み込まれた契約を業者と結ぶ必要性があります。
無人販売機を活用したオフィスの福利厚生は、社員の飲食需要を満たしつつ、満足度向上や社内コミュニケーションの促進、さらには備蓄としての活用など、多彩なメリットをもたらします。
高千穂交易では、AI無人販売機「Pick Shop」(ピックショップ)をお取り扱いしています。
軽食の提供に最適な冷蔵タイプに加えて、アイスクリームや冷凍お弁当や冷凍食品を取り扱える冷凍タイプがございます。
また、こちらの無人販売機はキャッシュレスで決済に対応しており、社員の利便性を一層高めます。
オフィスの福利厚生をより充実させる選択肢として、ぜひAI無人販売機「Pick Shop」(ピックショップ)の導入をぜひご検討ください。社員の笑顔あふれる職場づくりをお手伝いいたします。