高千穂交易、米スタッカート・コミュニケーションズ社と代理店契約を締結UWBチップ「Ripcordファミリー」の販売を開始

~日本国内で初の代理店~

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード:2676)は、UWB*(Ultra Wide Band:超広帯域)チップを提供する半導体企業、米国スタッカート・コミュニケーションズ社と代理店契約を締結し、同社製品の販売を開始します。

スタッカート・コミュニケーションズ社(以下スタッカート社)は、UWB規格向けの半導体開発を行う企業です。ワイヤレスUSB(Certified Wireless USB)技術の先駆者的存在として日本でも認知度が高く、高千穂交易はスタッカート社の日本初の代理店となります。

UWBはパソコンと周辺機器、デジタルカメラなどの各種デバイスを接続する新しい近距離無線通信技術で、通信規格として広く普及しているUSB*の高速性(480Mbps)を無線で実現できる技術として注目されています。国内では2006年8月に総務省より解禁され、今後はUWBをベースにしたUSBの無線規格「ワイヤレスUSB」対応機器の開発が活発化すると見込まれています。

高千穂交易はノートパソコンを中心とした周辺機器(デジタルカメラ、プリンター、外付けハードディスクドライブ、携帯音楽プレーヤー等)の新商品を開発中のメーカーに向け、スタッカート社製品を積極的に販売します。UWBのターゲット市場と当社顧客の製品・アプリケーションが合致することから、現在の販路を生かした顧客の横展開を図り、3年後に10億円の売上を目標としています。

このたび販売を開始するUWBチップ「Ripcordファミリー」は、オールCMOS(RFトランシーバ回路・ベースバンド処理回路・MAC制御回路を1つのチップに全てCMOSプロセスで集積すること)により、小型化かつ低消費電力を実現し、搭載製品のパフォーマンス向上と低コスト化に貢献します。また、データ通信の高速性というUWBの特長から、同じ近距離無線規格 Bluetooth*と比較して消費電力を大幅に低減することができます。スタッカート社は日本市場に向け、開発に必要なリファレンスデザインも提供します。

UWBはUSB以外の複数の上位プロトコル*(例:IEEE1394*、Bluetooth)との組み合わせも可能で、将来的には液晶テレビ、次世代記憶装置、ホームシアター、カーナビゲーションや、次世代携帯電話、携帯ゲームといった、より幅広いアプリケーションへの展開も期待されています。

■UWBの応用範囲(イメージ図)

パソコンやデジタル家電にUWBが搭載されると、ユーザーは機器間の煩わしい配線を行う必要がなく、映像や音声等のデータ伝送が高速かつ安定して得られるというメリットがあります。

■用語解説

*UWB
無線通信の方式のひとつ。データを極めて広い周波数帯に拡散して送受信を行う。通信機能はBluetoothや無線LAN(IEEE802.11b)などよりも高速である。

*USB
パソコンとキーボード・マウス・モデムなどの周辺機器を結ぶインターフェイスのひとつ。

*Bluetooth
携帯情報機器向けの無線通信技術。ノートパソコンや携帯電話などをケーブルを使わずに接続し、音声やデータをやりとりできる。

*IEEE1394
次世代の高速なパソコンと周辺機器の接続規格。FireWireとも呼ばれる。

*プロトコル
ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行う上で相互に決められた約束事の集合。通信手順、通信規約などと呼ばれることもある。

■スタッカート・コミュニケーションズ社(StaccatoCommunications,Inc.)について
スタッカート・コミュニケーションズ社は、UWB半導体の設計・開発を行うファブレス企業です。シングルチップ、オールCMOSで集積されたUWBチップでPC・デジタル家電・モバイル市場へUWBベースの無線ソリューションを提供しています。(2002年設立、本社米国カリフォルニア州サンディエゴ)
URL http://staccatocommunications.com/

■高千穂交易について
高千穂交易は、1952年創立以来、世界の最先端エレクトロニクス商品・技術・サービスを日本に紹介し、数多くの企業の情報化に貢献してまいりました。「ビジネスセキュリティ」を事業コンセプトとして、ビジネス環境に「安全・安心・快適」を提供し、お客さまの企業価値増大に努めています。
半導体・電子部品などの電子プロダクトと、スライドレール・ガススプリングを始めとする機構部品プロダクトを中核とする「デバイス事業」、商品監視システム・監視カメラシステムなどのセキュリティプロダクトと、企業ネットワークシステム・入退室管理システムなどのビジネスソリューションプロダクトを中核とする「システム機器事業」、ならびに、付加価値の高いサポートサービスおよびソリューションサービスを提供する「カスタマサービス事業」を展開しています。
URL http://www.takachiho-kk.co.jp


このニュースリリースに対するお問い合わせ

高千穂交易株式会社 広報IR担当
担当者:臼井
TEL:03-3355-1201
E-mail:pr@takachiho-kk.co.jp

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