犯罪から児童生徒を守る、「ICタグ・スクールセキュリティシステム」 の商品化と発売のお知らせ

高千穂交易株式会社及び当社子会社の株式会社エスキューブは、アクティブICタグを活用して、犯罪から児童生徒を守り、安心安全の校内環境を確保する「ICタグ・スクールセキュリティシステム」を開発・商品化し、国内初の児童生徒対象のスクール防犯システムの販売を11月1日から開始いたします。
近年、児童生徒を狙った犯罪や校内への不審者侵入が多発しており、全国的に官民を挙げた防犯への取り組みが強く求められております。
当社及び子会社エスキューブは、「アクティブICタグ」(以下、ICタグ)を使った防犯システムを開発し、大安協注(だいあんきょう)及び大阪府等と協力して、2005年12月から、吹田市立古江台中学校において、国内初の試みとする教職員・生徒・保護者等が参加したシステム運用の実証実験を行い、性能・運用性・有効性等を確認してまいりました。
今回発売する「ICタグ・スクールセキュリティシステム」は、児童生徒一人ひとりの状況を「掴んで、知らせて、対処する」を総合的に実現するものです。
主な機能・特長として、①登下校情報を掴み、保護者の携帯電話に知らせる、②校内で不審者との遭遇時に通報し、警報音とモニターで居場所を知らせる、③不審者の侵入を警報で知らせ、録画する機能を有しております(ご参照:「ICタグ・スクールセキュリティシステム」の特長)。
これにより、従来、携帯電話などでは学校内の教室等の細かい区画や複数階での居場所把握は難しく、同一システムで不審者のみを把握し警報する機能が実現できませんでしたが、当システムが採用する国内初の居場所確認など、防犯機能の一元化が図れ、児童生徒・教職員・保護者に安全安心の提供を実現しました。

「ICタグ・スクールセキュリティシステム」は、児童生徒が所持するICタグ「ふくろう君」*(下記イメージ図)と受発信アンテナ、アプリケーションソフト及び専用パソコンとサーバー等の機器で構成しています。
特に、ICタグ「ふくろう君」は、小型(たて70mm、横31mm、厚さ12mm、重さ30g)でオシャレな形状にし、児童生徒が楽しく所持できるようにいたしました。
*ふくろう君:「ふくろう」は、縁起が良く、学問の神様や不苦労などのほか、西洋でも知恵の神様と言われています。また、ふくろうが木の枝から「見張る」ようなイメージ。

「ICタグ・スクールセキュリティシステム」は、導入運用形態にも特長があり、①単一学校が導入運用、②自治体が導入し、ネットワーク環境で学校ごとに運用することが選択できます。
「ICタグ・スクールセキュリティシステム」の商材及びサービスメニューは、ステップ1:導入時の運用環境調査及び運用体制のコンサルティング、ステップ2:機器設置及び機能試験、ステップ3:運用教育・訓練、そして、導入後のシステム保守等を予定しております。各ステップは、当社が事業として行いますが、実証実験において、本システムのネットワーク環境の構築や回線の提供を実施したNTTコミュニケーションズとの連携推進を図るほか、優良企業とのパートナー提携も予定しております。
販売先は、全国約3万3千校の国公私立小中学校や学習塾を見込み、当社が販売するほか、各パートナーとの販売提携により需要開拓を推進し、初年度20システム(システム価格:小規模システム500万円より、中規模システム1,350万円より)を見込んでいます。

1.「ICタグ・スクールセキュリティシステム」の主な特長

①防犯ブザーつきアクティブICタグを利用した児童生徒の登下校確認機能校門・裏門にRFIDアンテナ・リーダーを設置することにより、児童生徒が校門を通過時に通過情報を記録することにより、「誰が」「何時」に登校した、下校したかが確認できる。

②児童生徒の登下校情報の保護者へのメール通知機能登校・下校情報を保護者にメールで通知することにより、保護者が子供の登下校を確認できる。

③校内への不審者の検知と自動ビデオ録画し、教職員に警報通知する機能CCTV機器と接続することにより、校内への不審者の侵入を検知し、教職員に警報通知すると共に、ビデオ録画することにより、画像で不審者を確認できる。

④校内での、児童生徒の居場所が把握できる機能ICタグを持つ生徒の居場所を職員室で把握できるため、下校時間以降に児童生徒の全員下校を確認できる。

⑤校内で、児童生徒が非常事態に遭遇した場合、防犯ブザーにより、警報を発信・表示する機能校内で児童生徒が不審者やいじめ、暴力等の非常事態に遭遇した場合、ICタグのブザー発報と同時に職員室に緊急状態が警報通知され、児童生徒の居場所情報がモニター上に表示されるため、教職員が速やかに現場に駆けつけることができる。特に、複数階の建物においても、居場所が確認できる。

⑥通学路機能(オプション)は、第2次実証実験後決定の予定。

2.全国の小・中学校数(文部科学省学校基本調査速報―平成18年度―より)

  総数 国立 公立 私立
小 学 校 2,278 73 22,607 198
中 学 校 10,992 76 10,109 726
33,270 149 32,710 924

3.添付:システム概要図

注.大安協(だいあんきょう):大阪府など産官学が参加する「大阪安全・安心まちづくり支援ICT活用協議会」の略称。

以上

参考資料:システム概要図(大安協の発表資料より)

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