業界初となる米国メラキ社の『企業向けクラウド管理による無線LANシステム』の販売を開始

高千穂交易株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:戸田秀雄、証券コード2676)は、メラキ社の『企業向けクラウド管理による無線LANシステム』の販売を正式に開始いたします。高千穂交易株式会社は、昨年8月よりメラキ社と国内初の代理店契約を結んでおり、同年11月のシスコシステムズ社による買収がありましたが、引き続き国内での販売を継続することとなりました。今後、同システムの販売をより一層強化してまいる所存です。

近年、無線LANネットワーク市場は、Wi-Fi機能を搭載したスマートフォンやタブレットなどスマート端末の急速な普及を原動力として、右肩上がりの成長を遂げています。またBYOD※といった概念が拡がるなどビジネスシーンへの導入機運も高まりを見せ、今後ますます拡大するものと予測されています。
一方、企業における無線LANネットワークの構築には、複数のアクセスポイントを管理するコントローラーの導入・運用コストが課題に挙げられるほか、スマート端末を安全かつ利便性を損なわずに利用するための課題も存在しています。

この度販売を開始する『企業向けクラウド管理による無線LANシステム』は、クラウド上にコントローラー機能を有すため、企業側は無線LANを管理するためのコントローラーを所有することがなく、複数拠点のアクセスポイントなどの展開・管理が容易に実現できるほか、環境構築に伴う作業負担や人件費を大幅に軽減することができ、初期費用を最大でおよそ50％削減いたします。
また、ネットワーク上に存在するデバイスやユーザー、利用するアプリケーションを自動的に分類し可視化することが可能で、BYOD端末を含む全デバイスのトラフィック状況を、アプリケーションレベルで制御する機能を提供いたします。

さらに、同システムは企業がスマート端末を活用する上で必須となるMDM（Mobile DeviceManagement：モバイルデバイス管理）機能を、同一のクラウドから提供しているため、企業側はハードウェアやソフトウェアの使用状況などを一元的に管理できるほか、新しいアプリケーションの配付なども容易に実施可能です。またスマート端末のリモートロック並びにリモートワイプ（データ消去）が実行でき、紛失・盗難による情報漏えい対策も強化されています。

高千穂交易はこの『企業向けクラウド管理による無線LANシステム』を、日本で初めての販売代理店として、スマート端末の導入やBYOD活用を図る企業向けに販売を強化する方針で、2015年度には5億円の売上を目指します。なお、近日中には当該製品のセミナーを開催する予定です。

＊BYOD「Bring Your Own Device」（自分のデバイスを持ち込む）の略で、従業員が私物の端末を企業内に持ち込んで業務に活用すること。

【メラキ（Meraki）企業向けクラウド管理による無線LANシステムの概略図】

【メラキ（Meraki）企業向けクラウド管理による無線LANシステムの特長】

■クラウド型無線LANコントローラー

・統一された直感的なWEBユーザーインターフェースによる集中管理と制御が可能
・ゼロタッチ・プロビジョニングにより複数サイトへのAP導入が容易に実現
・RF最適化とファームウェアの自動アップデートなどがシームレスに可能

■アプリケーション制御

・デバイス／ユーザー別にレイヤ７ベースのアプリケーションの可視化と制御が可能
・アプリケーションQoSによりクリティカルな通信を優先

■MDM（モバイルデバイス管理）

・クライアントのハードウェア／ソフトウェア情報や現在位置の情報が収集可能
・新しいアプリケーションの一括配布やリモートロック・リモートワイプ機能の提供が可能
・アプリケーションのインストール・スクリーンキャプチャやカメラ機能などの利用制限が可能

＜マルチサイト管理画面＞ 各地のアクセスポイントの稼働状況を一元的に管理可能

＜デバイス・アプリケーションの可視化・制御画面＞
ユーザー別のデバイス・アプリケーション状況を一元的に可視化・制御可能