スイス・ビブリオテッカ社と独占代理店契約締結 RFID 図書館システム「ビブリオチップ・ライブラリシステム」の国内販売を開始

高千穂交易株式会社（本社：東京都新宿区、社長：山村秀彦、資本金：8億2639万円）は、RFID図書館システムの専業会社、スイス・ビブリオテッカ社（BibliothecaRFIDLibrarySystemsAG）と4月に独占代理店契約を締結し、同社製RFID図書館システム「ビブリオチップ・ライブラリシステム」の国内販売を開始しました。

ビブリオテッカ社製「ビブリオチップ・ライブラリシステム」は、書籍やCD/DVDなどの蔵書アイテムにICタグを貼付、専用のアンテナでタグのデータ（書籍などの個別情報）の読み書きすることにより、貸出し・返却・蔵書管理・無断持ち出し防止など、図書館のさまざまな業務を自動化・効率化・セキュア化するシステムです。

「ビブリオチップ・ライブラリシステム」は、ICタグ、自動貸出しシステム、自動返却システム、帯出監視ゲート、蔵書管理ハンディ端末から構成され、図書館のあらゆる業務をトータルサポートします。
このシステムの導入により、図書館では貸出し・返却処理業務や蔵書点検業務などが軽減され、図書の紹介や館内の案内などの本来業務に注力することができるようになります。また図書館の利用者は、自動貸出し・返却端末利用によるプライバシー保護の向上、待ち時間の短縮、図書館サービスの向上などの恩恵をうけることができます。

特長として、
・自動返却システムは、ICタグから読み取られた情報をもとに図書を自動で仕分けるソータシステムを組み込むことができ、利用者の多い中大規模図書館に対して先進的なソリューション提供が可能。
・CD/DVDメディアに直接貼付できるICタグをラインナップしている。
・国際標準規格ISO15693および18000-3に準拠しているため、タグが低コストで利便性が高い。
などがあげられます。

ビブリオテッカ社製「ビブリオチップ・ライブラリシステム」は、その優れたデザイン性と図書館ごとにカスタマイズ可能な柔軟なシステム構成が評価され、ヨーロッパ最大のシェアを誇っています。

高千穂交易では、これまでICタグを利用した資産管理や在庫管理などさまざまなソリューション販売を行ってきました。近年のRFID図書館システムの需要高まりにこたえ、「ビブリオチップ・ライブラリシステム」の国内販売権を取得、公共図書館はもとより企業図書館、大学図書館などあらゆる規模の図書館に対し販売します。
価格は基本構成で800万円から、初年度売上3億円、3年後で10億円を予定しています。

＜システム構成品＞

＊ビブリオチップブックラベル：
書籍貼付用のICタグ

＊ビブリオチップCD/DVDラベル：
CD/DVD貼付用のICタグ。メディアに直接貼り付けが可能です。

＊ビブリオチップ利用者カードICタグを使った利用者カード。プリペイド機能を付加することができます。

＊ビブリオパッドスタッフ用管理端末ICタグに書籍・CD・DVDなどの個別情報を書き込みます。

＊ビブリオチェック自動貸出し端末：
タッチパネル式で簡単に操作できます。リーダー部分に蔵書アイテムを置くだけで情報を読み取り、複数冊同時に貸出し・返却処理ができます。

＊ビブリオリターン自動返却システム：
差し入れるだけで図書を返却処理できる自動返却ボックスです。

＊ビブリオリターンソータシステム：
自動返却システムと組み合わせれば、返却された図書を、書架別、作家別など設定された条件で自動仕分けすることができます。

＊ビブリオワンド蔵書管理ハンディ端末：
充電式の蔵書管理端末です。書架の並べられた状態の蔵書アイテムにかざすだけで、複数冊同時に情報を読み取り、スピーディな点検作業が可能になります。(連続4時間使用可能)

＊ビブリオゲート帯出監視ゲート：
貸出し処理されていない蔵書アイテムが通過するとアラームが作動します。タグへの書き込み機能を利用し、スタンドアロンでの設置が可能です。アラーム発報時には、帯出された蔵書アイテム名を図書館スタッフのPC端末に表示することもできます。

＜用語解説＞

RFID（RadioFrequencyIdentification）：タグやラベル状に加工されたアンテナ付ICチップをモノやヒトに付与し、そこに記憶された情報をリーダー・ライターと呼ばれる装置で読み取ることで、物体認識や個人認証などを行うシステム。
ISO15693および18000-3：近傍型RFIDの国際標準規格