「ＩＰ－ＶＰＮ（仮想プライベート・ネットワーク）による音声統合」の受注について

当社情報ネットワーク事業部は、ＩＰ－ＶＰＮ網を利用した「ＶｏＩＰ（ＩＰネットワーク上で音声を伝送する技術）」分野に注力してきましたが、このたび流通業界向け電子機器製造業の(株)寺岡精工（本社：東京都大田区）から同社グループ向け音声統合ネットワークの設計・構築を受注いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。
今回の受注は、一般企業で広く使われているデジタル回線（１２８Kbps）では、音声品質上難しいとされていました音声とデータの統合伝送を、当社と(株)寺岡精工との協同の実証テストにより実現したことによるものです｡
これにより、多くの企業では、同回線でのＩＰ－ＶＰＮサービスによる音声統合ネットワーク構築が可能となります。

記

１．今回の音声統合ネットワークの概要

今回受注しましたネットワークは、(株)寺岡精工グループの全国事業所及び関連会社など４０拠点をＩＰ－ＶＰＮ網（１２８Kbps）を利用しデータ伝送に加え、音声もＶｏＩＰによって統合伝送するものです。（資料「ＩＰ－ＶＰＮ網」概念図」参照）
各拠点間は、通信事業者の「ＩＰ－ＶＰＮ」サービスを利用し、音質も支障がないレベルを実現するものです。

２．特長

一般的に１２８Kbps回線による「ＩＰ－ＶＰＮ」サービスでは、音声品質上難しいとされていました音声統合ネットワークを実現しましたが、このようなデータと音声を支障なく統合伝送できる大規模ＩＰ－ＶＰＮ網の構築は、国内での事例がほとんどありません。

３．受注額：

約１億円弱。

以上

＜用語＞

○ＩＰ（Internet Protocol）：インターネットの通信規約。ＩＰネットワークとは、ＩＰを使ったネットワーク。
○ＶＰＮ（Virtual Private Network）：公衆ネットワークを仮想専用線として利用するネットワーク。通信事業者が公衆ＩＰネットワーク上で提供する「ＶＰＮ」サービスが「ＩＰ－ＶＰＮ」。
○ＶＯＩＰ（Voice over Internet Protocol）：ＩＰネットワーク上で音声を伝送する技術。特に、音声は、途切れ、エコーのほか遅れが生じるため、音質や同時性確保が難しい。

＜資料＞